熱いうちに
鉄は熱いうちに打て。
その通りなんだと思う。
平常心を保ち、澄ました顔で街中を闊歩する人々。
その中にあって、誰よりもスマートに、無駄なく歩みを進めようとする自分。
ふと気づくと、よくそうなっている。
言葉を交わすわけでもなく、目線が合えばすぐにそらす。
人はたくさんいても、関わりは極めて少ない。
そんな環境では、自分で思っているよりも熱が冷める速度ははやいのかもしれない。
熱の感度も、かなり下がりやすくなっているのかもしれない。
だからこそ、熱を感じたらすぐに打つ。
早めに打っとかないと、元の形のまま冷めて、その状態で硬くなってしまうから。
打つべし、打つべし。
ああ。
紗に構えるのは、もうやめだやめだ!