平和な一日のむしゃくしゃ
悔しい。
俺はまだ、土俵にすら立てていない。
何者でもないことをいいことに、いろいろと摸索する時間を、ただ享受している。
それは素晴らしいことであると同時に、残酷でもある。
言外に滲み出る疎外感。
それは自分が勝手に感じることだろう。
自分で決めたことのはずなのに。
笑い飛ばしてしまうには、あまりに深すぎた。
何者かになりたい。
何者かでありたい。
間違ったことは言っていないはずなのに、何者でもないという、ただそれだけの理由で疎外感を感じることがあってはならない。
急ぐのはおかしい。
何者でもないのは悔しい。
悩みを言い訳に、眠り続けるわけにはいかない。
名前はある。
ここに、ぼくはいる。
名もない存在などひとつもない。
わかっている。
けれど、世の中は自分を名もない何かにしようとする。
その圧力に負けるな。
名もない何かなど存在し得ないと、すべての人を納得させるまで、諦めてはならない。
まずは自分が、潰れてはならない。
突き抜けていきたい。
自分が自分がという思想は肌に合わないけれど、たまにはこの想いが力になってもいいだろうよ。