ちいさいものおき

普段考え感じることは、ほとんどが忘れていってしまうものばかり。けれど中には、ちょっととっておきたいものも、やっぱりあります。そこで、「今」の「自分」が考え感じることを置いておけるような、「ものおき」があったらいいなあと考えました。たくさんは入らないものおきに、小物をいくつか並べたり、大物を入れるために整理したり。 ずっと隅っこにあったものに気づいて、久しぶりに眺めたり。 ちいさいからこそ、一個一個を見つめ直して吟味する。 統一感は特にない。そんな感じの「ちいさいものおき」を想像しています。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

平和な一日のむしゃくしゃ

悔しい。俺はまだ、土俵にすら立てていない。何者でもないことをいいことに、いろいろと摸索する時間を、ただ享受している。それは素晴らしいことであると同時に、残酷でもある。言外に滲み出る疎外感。それは自分が勝手に感じることだろう。自分で決めたこ…

生暖かい記憶が重なる

心を許せる人、と一口に言っても、その中にはいろいろな人がいる。 自分と似たような空気をまとっている人もいれば、まったく似ても似つかないような人もいる。 じっくりだったり、あっという間だったり、はたまたなんで仲良くなれたのだっけ?と考えてしま…

ライブ、血が騒ぐ

血が騒ぐ。 まさに、この言葉がぴったりくるような瞬間の連続だった。 PENTATONIXは、僕にとって特別なグループのひとつ。 大学からアカペラをはじめて、いろいろな曲に挑戦したり、ネットにアップされているアカペラの演奏動画を見たりする中で、たまたま彼…

小骨出すときの顔

口に含んだ魚の小骨を取り出そうとしている人の顔は、たいてい面白い。 骨に全神経を向けているからか、目の焦点がどこに合っているのかわからない。 真剣具合とぼーっとした雰囲気がミスマッチで、ものすごく面白いのだ。 そのおかげで、食事の席で全員が魚…

空、からのあれこれ

空が広いって、それだけでなんかいいなあ。 もっとも、空はいつだって同じ大きさでそこにあるのかもしれないけれど。 普段いろいろなものに遮られてる分、どーんと開けたところに出ると、ハッとする。 薄水色の空に、ふわふわした雲がいくつか浮かぶ。 いや…

他人事にしておけないこと

他人がやってることなのに、他人事にはどうしても思えないことが時々ある。 この前のテニスの試合は、そのひとつだった。 家族と一緒に応援しはじめたのだけど、すぐにひとりで観なかったことを後悔する。 ポイントごとに一喜一憂する姿も、「ああ!もったい…

たまごとからし

「このたまごサンド、からし入ってる?」 「いやあ、別に入ってないよ」 「ふぅーん…」 昼ごはん中に、こんなやりとりがあった。 なぜかはわからないけれど、口に含んだ瞬間にからしを感じた。 時々食べるサンドイッチに、マスタードが使われているからだろ…

早起きの函館

朝早く、ひゅっと身が引き締まるような空気の中に飛び出す。 閉じようとするほうにばかり積極的だったまぶたも、それにつられてしゃきっと目を覚ます。 人も車もあまり通らない道を歩く。 そんな状況では、ぽつぽつと見える道ゆく人に親近感を覚える。 早起…