見えなくてもいいのに
イベントや企画に合わせてつくられたLINEのグループ。
そのイベントが終わった瞬間、一言を残して、メンバーが次々と抜けていく。
少し寂しい気持ちになる。
あの寂しさはなんだろう。
別にそこだけでつながっているわけではない。
仲間は仲間としての関係が続いていくのだから、それは関係性が途絶えることを意味するのではない。
イベントが終わるときに締めの挨拶はだいたいするものだから、それで十分じゃないのか。
ひとり、またひとりと抜けていくのが見えてしまうと、なんとも寂しい。
直前に発した「ありがとうございました!」の言葉さえも、まるでその場を脱するための目くらましのようだ。
ああ、こんなの見えなければいいのに。
携帯の容量を確保するために、人としての器量を減らすようで。
ちょっと悲しいよなあ。